eスポーツの世界で活躍した、FPS(ファーストパーソンシューティング)プロゲーマーであり、ゲーム実況者でもある『GuardiaN』を皆さんはご存知でしょうか?
そもそもeスポーツとは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、ゲームを使った対戦でありながら、スポーツ競技として捉える際の名称です。
日本は、世界ではeスポーツ後進国ですが、中にはeスポーツの賞金により生活する、プロゲーマーと呼ばれる人々も存在します。今回は、海外で活躍しながら、ゲームの賞金だけで、高額の年俸を稼ぎ続けるトップのプロゲーマー、GuardiaNを紹介していきます。
GuardiaN(ガーディアン)の略歴、経歴。ゲームにハマった意外な理由
(http://csgokaigai.blog.jp/tag/Guardian)
GuardiaNとは本名はラディスラフ・コヴァクスで、スロバキア出身のプロゲーマーです。現在プレイするタイトルは『Counter-Strike: Global Offensive(CS:GO)』で、CS:GO屈指のプロゲーマーでもあります。過去には『Counter-Strike: Source』や『Counter-Strike 1.6』もプレイしていました。このように『カウンターストライク』を3シリーズに渡ってプレイし、最高レベルを維持し続けているプレイヤーは、GuardiaNが世界でもほぼ唯一の存在となっています。
また、『カウンターストライク』シリーズを始めたきっかけは意外なもので、弟が適当にタイトルも知らず、買ってきたFPSゲームが『カウンターストライク』だったようです。すると、初日でGuardiaNはゲームにドハマリ。自らチームを立ち上げ、オンラインの大会に参加するようになりました。そして『CS 1.6』ではイベントが少なかったため、『Source』に移行。その後もゲームランク獲得のために2年ほどプレイを続けました。そして、『Source』では多くのタイトルも獲得。それから、欧州のトップチームである『IQFIGHTERS』、『DEFEATERS』、『Corecell』、『SGC』などからオファーを受けたものの、『CS 1.6』に立ち返り、自身の代表するチームでのプレイを続けるなどしていました。
2012年には『CS:GO』に移行。2013年12月から『Natus Vincere』に4年在籍した後、2017年から現在のクランでもある『FaZe Clan』に所属しています。
最も長く活躍しているゲーマーでもあり、2012年に『CS:GO』がリリースされる前から、2世代に渡って『カウンターストライク』シリーズをプレイ。そして『Counter-Strike: Source』のプレイ時にはすでにプロゲーマーとなっていました。
出典:https://liquipedia.net/counterstrike/GuardiaN
生年月日 | 1991年7月9日 |
愛称 | GuardiaN(ガーディアン) |
拠点 | ヨーロッパ、アメリカ |
所属チーム | FaZe Clan |
得意タイトル | 『Counter-Strike: Global Offensive』、『Counter-Strike』、『Source』 |
プレイスタイル | スナイパー |
GuardiaN(ガーディアン)は世界屈指の”スナイパー”
主力とするゲームは、FPSで『カウンターストライク』シリーズを3つに渡ってプレイしてきました。
GuardiaNは生粋の『AWプレイヤー』として知られるスナイパーです。AWPとは端的にいうと、ライフルであり、これを持つのであれば、敵チームを遠距離から狙撃することが求められる役割です。
2013年は世界第10位、2014年は第11位、2015年は第2位、2016年は第17位、2017年は第9位と長く活躍を続けています。
出典:https://liquipedia.net/counterstrike/GuardiaN
GuardiaN(ガーディアン)の使用するゲーミングデバイス
出典:https://devicebook.me/famous-persons/guardian
デバイス | メーカー | 機種 |
モニター(右) | BenQ | BenQ ZOWIE XL2540 |
マウス | ZOWIE | ZOWIE by BenQ ZA13 |
マウスパッド | SteelSeries | SteelSeries QCK heavy |
キーボード | Xtrfy | Xtrfy K2-RGB (White) |
ヘッドセット | Sennheiser | Sennheiser GAME ZERO |
GuardiaN(ガーディアン)の輝かしい戦績
過去には高額賞金の大会を幾度にも渡って優勝。最高で25万ドル(約2800万円)を手にした経験も持っています。
出典:https://liquipedia.net/counterstrike/GuardiaN
年 | 月 | 戦績 |
2015 | 11 | Intel Extreme Masters X – San Jose 優勝 |
2016 | 4 | MLG Major Championship: Columbus 2016 準優勝 |
2016 | 10 | ESL One: New York 2016 優勝 |
2017 | 9 | ESL One: New York 2017 優勝 |
2017 | 10 | ELEAGUE CS:GO Premier 2017 優勝 |
2017 | 12 | Esports Championship Series Season 4 – Finals 優勝 |
2018 | 1 | ELEAGUE Major: Boston 2018 準優勝 |
2018 | 3 | Intel Extreme Masters XII – World Championship 準優勝 |
2018 | 5 | Intel Extreme Masters XIII – Sydney 優勝 |
2018 | 6 | ESL One: Belo Horizonte 2018 優勝 |
GuardiaN(ガーディアン)の代表的なプレイ動画
https://www.youtube.com/watch?v=sl-69-PabSQ
GuardiaNの2018年の『CS:GO』プレイ集となっています。相手が一瞬画面に映った瞬間、仕留める“スナイパーぶり”はまさに一見の価値ありです。
GuardiaN(ガーディアン)の情報まとめ
プロゲーマーGuardiaNのことがいくらか理解できたでしょうか?
まだまだ日本ではeスポーツは広く知れ渡っておらず、プロゲーマーと呼ばれる人々も海外に比べると、決して多くはありません。ただ、「ゲームが強いだけ」、そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一方で世界に目を向けると、eスポーツが2024年にはオリンピックの競技になる可能性もすでに報じられています。
まだまだ「たかがゲーム」という意見も少なくないこの業界。それでも、彼らが人生を懸けて戦い、通常の人々の何倍もの額を稼いでいるということを念頭に、ゲーム観戦をしてみると、見方も少しは変わるかもしれません。